A03班

A03班

間質性多細胞間クロストークにおける血管・リンパ管の意義の解明

研究代表者
内藤 尚道 Naito Hisamichi
金沢大学 医学系 教授

研究分担者
田井 育江 Tai Ikue
慶應義塾大学 医学部 講師員

組織・臓器は実質と間質に区分して理解されます。これまで生命現象は、組織・臓器の機能の中心を担う実質を構成する細胞(実質細胞)の解析を主体に理解され、実質細胞との関係性という観点から間質に存在する様々な細胞(間質性細胞)の意義は見出されてきました。本研究では間質性細胞に焦点を当て複数の間質性細胞が織りなす間質性多細胞間クロストークを解明することで、間質性細胞の活動が生命現象に及ぼすインパクトを解明します。具体的には、本研究では腸を解析対象として、1細胞解析、最先端のイメージング技術、位置情報を持った遺伝子発現解析、高解像イメージング、遺伝子組み換え動物モデル、疾患モデルを組み合わせ、さらに間質性細胞の重要な構成要素である血管・リンパ管研究の解析手法を取り込むことで、間質性多細胞間クロストークが持つ生理学的、及び疾患病態学的意義を解明する。さらに腸の炎症と腫瘍の解析を通じて、組織・臓器内間質性細胞の多様性と実質細胞との相関を明らかにする。領域内連携を通じて、血管・リンパ管と免疫細胞、神経系細胞、間葉系細胞との複雑系細胞クロストークを解明することで、間質細胞学という新たな学術領域を展開し、既存の学術では説明がつかない生命現象の謎を解き明かします。